朝晩の気温差が大きくなり、仕事に復帰する人、仮住まいで生活する人が増え、平日の昼間は静かに見える三原市本郷町船木。
一見落ち着きを取り戻しているように見えるけれど、日常には程遠く、船木地区では皆んなが集待っていたコミュニティセンターも、ふれあいセンターも、地域の集会所も利用不能の状態。
あれこれと集まっていた集会所の多くは全壊し、立て直しの費用について行政と話し合い中で復帰の見通しが立たないため、集会所で集まっていた人たちは集まる場所がありません。
そこで、避難所におられた時からご縁のあった女性に「よかったら、荷物を出した納屋を使って集まりませんか?」と声をかけてみました。
すると「やりたい!やります!」と二つ返事。
実は「まだねぇ・・」と言われるかな?と少し思っていたので、びっくりしました。
毎月1回サロンとして活動していた女性は、すぐにみなさんに声をかけてくださって「お昼は簡単なものを準備しますね」とお話ししていたのですが、前日伺うと「張り切って買い物してきたんですよ!」と。
今回は集会所が全壊で使えないので、個人宅の納屋をお借りして開催。
こちらも大規模半壊で自宅はもちろん、会場となった納屋も1階部分は全て荷物を出して捨ててしまったお宅。集まったみなさんもそうでした。
今回サロンを開催した地域は、特に浸水のひどかった地域の一つで、みなさん翌日にボートで救出されたのです。
当日は開始前からご近所さんが集まり、ワイワイとお昼の準備。自宅の中はまだ床も壁紙もなく、コンロも一口の仮設コンロだけ。それでもワイワイ楽しそう。
持ち寄ったお菓子と合わせると豪華なお昼。
何よりも「集まることができた」という、みんなの笑顔が一番のご馳走。
「集まりたかったんよ」「声をかけてくれてありがとう」
笑顔で情報交換をするみなさんですが、話の内容は、あの日水が迫って来た様子や救助の様子。
きっと、笑い飛ばせることではないけれど、同じ思いをしたご近所さんだから、みんなで話すから笑い話として話しているのでしょう。本当は、笑えない毎日が続いていても。
災害時、復興支援については「コミュニティ」について様々な課題が上がってくるけれど、基本は「平時のコミュニティがどこまでしっかりしているのか?」ではないだろうか?と痛感します。
これからも集まるお手伝い、させていただきます!

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まだまだ続く支援の輪。
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